三味線の豆知識
三味線の部位を上の画像を参照しながら説明していきます。
三味線の棹は基本的に三つに分解され、上から上棹、中棹、下棹といいます。
上棹は糸巻きや海老尾(一般的には天神という)がついている部位です。天神直しなどの修理の際は上棹だけ外して修理をします。
中棹は上棹と下棹を繋ぐ部位です。
下棹は胴の中を貫いている木(中木)がある部位です。下棹の中木の上部上面にある曲線を鳩胸、その下面にあるものを猿尾(さろお)という。また鳩胸部分を音域を広げるためにつけない三味線もあります。これを一般的に地唄式といい、民謡、津軽三味線にも使われています。
今は修理や持ち運びのため三つに分かれている三味線(三つ折)が一般的ですが、以前には二つ折、六つ折などの三味線もありました。また、最初期の三味線は分解できない延べ棹が一般的だったようです。